IRの整備計画の認定申請が22.4.28締め切られました。

千葉市は申請しませんでした。
どこが認定されるかを見極めるまで当サイトは継続します。

IRの整備計画の認定申請された内容22.4.28 

大阪市が認定されました 23.4.14

民間事業者による統合型リゾート事業の提案概要 2019.11.21改訂

2019.6.1に千葉市に「カジノ含むIR 幕張新都心に 千葉の10社、市に提案」の報道が朝日新聞千葉版にありました。まだ、こんなことやってるのかとの関心がありませんでしたが一応調べてみました。

 千葉市のホームページにその概要、見解が下記にありました。
 幕張新都心における統合型リゾート(IR)の民間事業者からの提案と本市の考え方をお知らせします
 その内容は下記です。

市の考え方
このたび、市内企業からなる民間団体から、幕張新都心での統合型リゾート(以下、「IR」)の事業提案がありましたので、その概要についてお知らせします。
千葉市では、統合型リゾート(以下、IR)はMICE都市である幕張新都心の活性化、強化に向けた方策の一つと考えていますが、一方で、カジノも含むIRは、ギャンブル等依存症などの議論もあるため、幕張新都心にIRが立地した場合の社会的・経済的影響といった様々な側面も含め、慎重に検討を進めています。
今後も国の動向等を射ながら、必要と考えられる情報収集を行うなど、引き続き検討をしていきます。
民間事業者による統合型リゾート事業の提案概要
1.IR事業における幕張新都心の優位性
・東京都心や成田空港へ、鉄道や幹線道路網による高い交通利便性
・東京圏は、世界最大級の人口及びGDPを誇り、集客や雇用確保の実現が可能
(東京圏人口3,600万人、GDP約180兆円。大阪圏比較人口2倍、GDP2.5倍)
・国内有数の国際会議・展示会の誘致実績を誇る幕張メッセの存在
・幕張メッセのほか、既存ホテル群やZOZOマリンスタジアムなどIRに求められる機能との融和性
・日本型IRが目指す一体的かつ様々な施設整備に対応可能な区域
・千葉市は国家戦略特区により様々な最先端技術を活用
2.主要提案施設
・国内最大となる展示場を含めたMICE施設
・国内外からの観光客に加え、MICE需要によるビジネス客も滞在可能な最大級の宿泊施設
・多彩なイベントが開催できるドーム型ボールパークを新たに整備
・モダンアートやハイテクを採り入れた日本文化を発信する施設
・県内はもちろん日本各地や世界の食文化を生かしたフードパークや市場
3.安心・安全に向けた対応
ギャンブル依存症防止対策や青少年の健全育成、マネー・ロンダリング対策や暴力団員の入場禁止といった弊害防止対策について、IR整備法に基づく規制のほか、事業者独自の対応策を実施
4.「生産活動の誘発」「雇用創出」「納付金等活用の効果」の3つの経済波及効果
IR整備による開発や事業運営による投資、経済波及効果、雇用創出効果と、施設入場料や認定都道府県等納付金などの活用による効果
5.千葉市や千葉県への政策課題に対する効果
県内観光施設への誘客、IR施設や認定都道府県等納付金等を活用したスポーツ・文化芸術の発信・振興、医療・福祉の充実に向けた施策の充実といった効果

朝日新聞報道と千葉市ホームページには重大な違いがあります。
 「朝日新聞報道は幕張メッセとマリンスタジアムの建て替えとなっています。」
 千葉市ホームページには「1.IR事業における幕張新都心の優位性」で現状を説明し「2.主要提案施設」では新たにつくる施設を記載してます。これでは幕張メッセと大規模幕張メッセの2つが存在するとも考えられます。そんな土地は幕張新都心にはありませんので、ここでは建て替えで考えます。わざと曖昧にしたとも考えられます。

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この件に関しては2019月9月19日に「建設新聞」のWEB版で報じてます。
この記事によれば市内10社の会社の名前も出てます。イメージ図もあり、やはり幕張メッセの立て替えです。
現在この記事は削除されてます。2019.11.21


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これに対しての千葉市長の考え方は「カジノIRジャパン」にありました。

熊谷市長「中立。検討レベル一段上げ」~民間IR提案受け
・6月6日、熊谷俊人・千葉市長は、定例記者会見にてIRについて以下を発言。5月31日に市が発表した「幕張新都心におけるIRの民間事業者からの提案と市の考え方」への対応
「これまで、我々は民間から具体的な提案が出ない限り、前に進めないスタンスであった」
「今回、具体的な提案が出てきた。真摯に、受け止め研究検討をしっかりしていく」
「検討レベルを一段階上げて、しっかり対応。ただし、民間提案は、誘致是非の判断に影響しない」
・一方、森茂樹・市議会IR議連会長(自民党)は、民間IR団体の会合に参加して以下を発言
「市長が手を挙げるために、市民、県民の声、コンセンサスをつくっていくべき」

 まず、千葉市のホームページをみて違和感を感じました。カジノに限らず市には様々な要望があると思いますが、それを千葉市のホームページに載せるものでしょうか。不勉強でもうしわけありません。それなら、仮に市民団体やIRが出来ると共食いで商売に悪影響を受ける団体がIR設置に反対の提案をしたらこれも載せるのでしょうか。

 幕張新都心にカジノをとする「話」としては、今までいくつかあります。代表例として、民間が出してる幕張新都心の沖合いにメガーフロート(浮島)に設置、IR導入可能性調査報告書にある、「幕張海浜公園」に設置。いずれも、幕張メッセともろに競業します。この問題をどうするかは検討されてません。

 現時点(2019.7)で幕張新都心にIRを設置するには大きな問題が2つあります。

 1.幕張新都心には千葉市が所有してる空き地はありません。幕張メッセとマリンスタジアムの土地は千葉県の所有です。幕張メッセは株式会社で千葉市、千葉県民間会社が株をもってます。当然、千葉県の同意なくては幕張メッセをどうするとかはできません。また、幕張新都心IRに関しては市と県は話し合いはしてません。
「幕張新都心IR誘致 市、県協議無し 情報公開で確認」(2017/03/18現在)
 
幕張新都心IR誘致 市、県協議無し 情報公開で確認 2019.9

ちなみに議会関係者に聞いた所では、千葉市と千葉県は「仲が悪い」そうです。静岡県と静岡市も仲が悪いと聞いたことがあります。県と県都はそんなもんですかね。大阪は維新が知事と市長押さえて仲良くなった?

2.IRを設置したい自治体は釣書(応募書)を書かなければなりません。

2019.11.21現在の情報では下記のようになるようです。

カジノ管理委員会がどんな規制をするのか、カジノの認定基準(IR基本方針)に何が書かれるのが決定的に重要です。これを見ないと釣書は書けない

2020年1月7日 カジノ管理委員会設立(2019年10月18日 閣議決定)
      
2020年1月末? カジノの認定基準(IR基本方針)
        
2020~2021年前半? 自治体が実施方針をつくりIR事業者を選定。議会の同意をえる。 
  
2021年1~7月?    都道府県等が申請
   
2021年夏以降?   国が全国3ヶ所の区画整備計画を認定
     
2020年代前半?   カジノ営業開始

203?年       カジノ営業開始後5年目に次のカジノ設置をどうするか判断
    
次回も設置するとして「カジノ営業開始」の7年後

「カジノIRジャパン」にある市長の考え方の考察。
一言で言えば「適当なこと言ってんじゃない」
「幕張新都心カジノ 市長,誘致姿勢の変遷」を丹念に観て頂けば分かります。
いくつか抜粋します。

2014.7 幕張新都心 MICE・IRを考える会の講演

カジノ事業者はたくさんいますから、パートナーは考えていかなければいけないと思います。
具体的に業者の候補を決めてはいませんが、勝ちうる提案をしてくれるところと組みたいと思います。

2015.7.6 カジノIRジャパン
「MICEの延長線上にIRが入ってくる」
(幕張メッセにカジノを追加すればIRになるとの意味です)

2016.12.16 千葉の未来
・推進派が多いのであえて中間派として発言する。中間派はどちらからも怒られる。

2017.5.18 市長選候補者の討論会
・賛成派の集まりにでる時も「いつも中立」と言ってる。

これから
検討レベルを一段階上げて、しっかり対応」
のいい加減さがはっきりします。
「積極的」から「中間派」になりまた「積極的」に戻したに過ぎない。

「これまで、我々は民間から具体的な提案が出ない限り、前に進めないスタンスであった」
これは始めて知った。