IRの整備計画の認定申請が22.4.28締め切られました。

千葉市は申請しませんでした。
どこが認定されるかを見極めるまで当サイトは継続します。

IRの整備計画の認定申請された内容22.4.28 

大阪市が認定されました 23.4.14

熊谷市長 今回の国から示れているスケジュールでのIRの誘致については行わない

 2020年1月7日に熊谷市長が記者会見でIR誘致に関する重要な発言をしたことを各メデアが報じました。しかし、見出しが微妙に違います。
 そこで、記者会見そのものを千葉市のホームページから調べました。
まず、市長が発言したとする文書です。

     統合型リゾート(IR)に対する千葉市の方針について

千葉市は、これまで統合型リゾート(IR)について検討を行ってきましたが、今回の国から示れているスケジュールでのIRの誘致については行わないこととしましたので、お知らせします。

      <添付資料> 千葉市長記者発表全文

統合型リゾート(IR)に対する千葉市の方針について

 要は、現在国から示されている申請の締め切りは2021.7です。それまでは準備ができないとするものです。この締め切りはですので今後変更される可能性はあります。2020.1月中に決定の予定です。編集者はIR汚職等で遅くなることもあり得ると考えてます。参考
 IR誘致を断念したわけではありません。
準備が間に合わない理由として台風被害の後始末、県との協議を挙げてます。
記者会見でIRに関する部分は下記です。

(記者)
次にIRの質問に移ります。このIRについては、観光庁が来年の1月から7月までという認定申請の期間を設けています。千葉市はこの期間での申請はせず、見送るということですが、北海道の知事は、来るべき時期には調整できるよう準備を進めるとのことです。今、示されている案での申請はしないが準備は進めるという考えを示されていますが、千葉市の場合も、この申請期間では申請はしないが、IRについての検討は引き続き行うという理解でよろしいですか。
(市長)
鈴木知事の発言は私も承知をしていますが、次のスケジュールがあるかどうかは、もう国次第の話になってきますので、我々は今回の申請スケジュールのその先については、現時点では特に考えているものではありません。
ただし、申し上げたとおり、この幕張新都心の活性化を果たしていく中で、さまざまな検討、研究をしていきますので、その中でIRも含めたあらゆる方策についてはしっかり研究していくということであります。
(記者)
あと2点ほど伺います。
台風の影響をメインの理由に挙げられていますが、具体的にはどういうものを影響として受けとめられましたか。
(市長)
我々とすると、まず、災害への復旧・復興を人的リソース、それから物的リソースも含めて全力で果たしていかないといけないと思っています。ただし、我々は災害が全てだとは思っていません。災害、それからスケジュール、さまざまなものを総合的に勘案した結果、今回、申請することは適当でないという判断に至っています。
(記者)
関係者との調整という話が冒頭にありましたが、昨年の年末、森田知事が県に話をする前に地元の合意があるべきだという発言をされていましたが、その関係者の調整は、県との調整ということにもかかるのでしょうか。
(市長)
そうですね。県であったり、幕張メッセであったりしますので、関係者の中に県も含まれると思います。
(記者)
地元の合意というところはどうでしょうか。
(市長)
地元の合意が何を指しているか、我々は少し理解はできませんが、我々がこれまで進めてきた流れは、もともと市議会の中で推進に関する決議が行われ、そして、地元企業からの要望であったり、事業提案が具体的にあったことを含めて、検討を進めてまいりましたので、IRについて検討を進めていく地元の環境は整っていたと私たちは認識をしています。
(記者)
同じくIRに関して伺います。
今回、誘致は行わないとの判断で、その理由としては、状況の変化と述べられましたが、復旧・復興が最優先ということはわかりますが、一方で経済的な活性化による復旧・復興を後押しするという考え方もありますが、自粛したほうがいいというようなお考えだったのでしょうか。
(市長)
そういう雰囲気の問題ではないと思います。具体的に復旧・復興を最優先で進めていかなればならないという状況下にあって、IRを仮に進めていくという場合は、非常にエネルギーとしてはかかるものになります。そういったこと全てを我々としてやっていく環境にはないという判断です。
(記者)
リソースを災害の復旧・復興に注力するということですね。同じく、判断理由についてですが、説明のあったスケジュールに関して、仮にもう少し長ければ関係者と調整ができたとお考えでしょうか。
(市長)
スケジュールの仮定の話はできないですが、今回のスケジュールでは、全ての調整はなかなか難しいだろうという判断です。
(記者)
先ほどもありましたが、関係者の調整の中に県があるということですが、県サイドに市長の政治的なパイプを通して、支援・協力をあおいだことはありますでしょうか。
(市長)
IRを進めていくに当たって、我々も検討を進めていますということや、何かあったら協力等をお願いしますという話は知事であったり、さまざまなラインで検討を進めていく中で話はしてきています。我々としては、関係者である県であったり、幕張メッセであったり、さまざまな関係機関とは必要に応じて説明であったり、意見交換はしてきたと認識をしています。
(記者)
その反応について、あまり手応えがなくて、なかなか協力が求められないような感触だから今回の判断に至ったということでしょうか。
(市長)
スケジュール的には、国の今回の想定のスケジュールでは、県も含めて調整が少し難しいのではないかという認識は持っています。
(記者)
続いて、2つ目の発表であったオリンピックの都市ボランティアの関係について、年齢要件を満たさない中学生、高校生がサポートするという取り組みは、競技開催都市で他にもやっているところがあるのか、千葉市独自なのかご教示ください。
(職員)
中学生、高校生の都市ボランティアについては、東京都が実施しています。そのほかにも、他の自治体でも実施しているところがあります。
(記者)
IRについて、IRをめぐる汚職事件の調査が進められていますが、これと市長の判断は何か関係があるところはございますか。
(市長)
直接関係はしていないです。そういう事件がある前に、ある程度、方向性としては決めていますので、関係はないです。
(記者)
関係はないということですね。
(市長)
そうですね。今回の判断には関係ないです。
(記者)
それから、幕張新都心は国際レベルの展示会や、国際会議の誘致を進めていらっしゃいますが、この資料の中にもIRは非常に効果があると記載があります。引き続き、IRについて研究は進めていくという理解でよろしいのでしょうか。
(市長)
IRについても、国のスケジュールでは当然申請しないという結論を持っていますので、IRについて深く検討していくというわけではありませんが、我々も以前から申し上げているように、幕張新都心のアフターコンべンションも含めた課題認識は持っていますので、どういう解決策がほかにこれからあるのかといった中で、IR等も調べていくことにはなると思います。
(記者)
IRについて、国から示された来年7月までの認定申請は見送るという説明かと思いますが、理解としては、断念するということでよろしいのでしょうか。
(市長)
断念というのは何を指しているのですか。申請しないということでしょうか。
(記者)
申請しないということです。申請しないという意味では、断念ということでしょうか。
(市長)
そもそも、誘致ありきとか、反対ありきで進めてきていないので、誘致ありきで進めてきて申請しないということであれば断念だと思いますが、我々はそもそも中立的な立場で検討してきているので、断念というのは、表現としては少し不適当かなという気はしています。
(記者)
ありきではない中で、検討してきた結果、こういう結果になったということでしょうか。
(市長)
そうです。申請しないことが適当だろうと判断しました。
(記者)
先ほど、事件が起きる前から、ある程度方向性としては決めてきているということだったのですが、最終的な判断になったのはいつごろだったのでしょうか。
(市長)
全て最終的に確定させたのは年始になりますが、12月の段階ではスケジュール的な関係性であったり、また災害への復旧・復興を進めていく中で、申請することは方向性として厳しい結果だと判断はしていましたので、いつだと言われれば、昨年の年末中ぐらいでしょうか。
(記者)
12月の市議会では、経済効果について、十分、成立するという内容だということで、我々報道としては前向きな評価なのかなと思っていましたが、いかがでしょうか。
(市長)
報道はそうなっているなと私も見ていましたが、経済効果があるから、イコールやるではなく、経済効果としてはあると示唆されているということまでは、我々としては事実だと思います。
(記者)
総合的に判断ということなのですが、災害等のほか、県との調整でネックになっていることは何かあるのでしょうか。
(市長)
ネックというほど、明確なものはないので、メディアの皆様からすると、わかりやすい何か理由があったほうがと思いますが、我々とすると、さまざまな要因を総合的に勘案した結果の結論なので、特に何かわかりやすいような事例があるということではないです。
(記者)
総合的にということは、災害と県との調整、これ以外にどういったものが具体的にはあるのでしょうか。
(市長)
直接的なものではないですが、経済効果に対する考え方であったり、もしくは周辺都市の状況であったり、そういう全てのものが当然、影響要因になっていると思います。ただし、決定要因というわけではないと思います。あくまで総合的に結論を下したというのが実体です。
(記者)
経済効果というのは、この経済効果では不十分ということでしょうか。
(市長)
そういうことではなくて、こういう経済効果が一応、向こう側から示されていて、それに対する評価をどう判断するかなどあります。
(記者)
周辺都市としては、横浜市が立候補したということでしょうか。
(市長)
大阪であったり、横浜であったり、周辺都市の状況、いろいろなものを判断しています。ですので、メディア的には、こうだというものがあればわかりやすいことはわかっていますが、我々としては総合的に判断しているということです。
(記者)
先ほど、事件は影響がないというようなこともおっしゃっていましたが、これだけIR事業が賄賂性を帯びているのではないかと懸念されるような報道であったり、特捜部の動きがあったと思いますが、それは全く市長の判断には影響していないのでしょうか。
(市長)
そうです。判断の内容には、全く影響を与えていません。ただし、あえて言えば、こうしたことがきっかけでやめたのではないかと誤解されることがないように、この方針の発表時期を早めたほうがいいのではないかという意味での影響は、少しだけあったと思います。
(記者)
方針の発表時期を早めた方がいいというのは、どういうことでしょうか。
(市長)
例の特捜部の案件がどういう結果になるのかということは、我々が伺い知ることはできませんが、それが広がってきた中で同じ結論を発表するよりは、我々とすると、あくまでも我々自身の判断の中でこの結論に至ったとしっかりと伝えたいという思いの中で、比較的に早い段階で公表させていただこうと思ったということです。
(記者)
先ほども言及がありましたが、地元千葉市内の企業がIRは非常に有効だということで記者会見を開いたりとか、いろいろな動きがありましたが、そういった方々への期待に対して、市長としては今後どういう考えがありますか。
(市長)
もともとIRというのは、IR誘致ありきではないので、地元での機運であったり、具体的な内容があって、初めて検討をスタートするものというスタンスでいました。そうした中で、地元を代表するような企業の方々によって具体的な提案がなされたということは、我々がIRを検討するに当たってのスタートになったということは事実だと思います。
(記者)
今後、何らか説明していくことに関しては何かありますか。
(市長)
地元企業の皆様方になりますので、我々の今回の結論に至った理由などについては、しっかりと皆様方に説明をしていきたいと思います。
(記者)
さきほどと同じような質問になってしまうかもしれませんが、今回、スケジュールに間に合わないということで見送るという話なのですが、そもそもはRFIの期間設定は千葉市が設定したもので、マスコミのほうでは前向きに発信してしまったということはあると思いますが、経済性と合理性があり、市長、先ほどおっしゃっていましたが、地元の合意も必要という認識でいらっしゃったと思います。
その中で今回見送るということは、すなわち、千葉市がこのスケジュール設定の見通しが甘かったということにもとられかねないと思いますが、いかがでしょうか。
(市長)
そうは思っていないです。私は繰り返し申し上げていますが、我々はIR誘致ありきでやっているわけではありませんので、先ほど申し上げたとおり、地元の企業が具体的な提案をされて、それをスタートとして我々はしっかりとした検討を進めていきましょうという中でRFIに関しても、我々は誘致ありきではないので、ちゃんとした提案を募集して、ちゃんと検討する期間を設定し、その結果が今のスケジュールになっています。ですから、我々の見通しが甘かったということではなくて、我々は一つ一つの手順と結果を踏んで進めてきたということです。
(記者)
設定期間は間違いなかったということですが、ただ一方で台風の発生によって検討する人的リソースであったり、期間がなくなってしまったということは、裏を返せば、もう少し早くやっていればこういうことにならなかったのではないかという批判は当然あると思いますが、それはどういうふうにお考えでしょうか。
(市長)
我々は少なくともIR誘致ありきではない以上、今回のスケジュールが変わっているわけではないので、我々の判断が違っていたという認識はないです。
(記者)
災害対応で人的リソース等を割かれているというお話があったと思いますが、具体的にこれがどのぐらいだったら、IRにリソースが割けたということはありますでしょうか。
(市長)
そんなわかりやすい直接関係ではないので、先ほど申し上げたとおり、復旧・復興に関して、当然ながら人的リソースもかかりますし、IRを進めていく上においては、いろいろな議論がありますから、千葉市全体のエネルギーもかなりそこにとられることになります。そういうことを総合的に勘案した結果の話なので、繰り返し申し上げていますが、メディアの皆様方がわかりやすい、直接的にこうだと書きたい気持ちはわかりますが、そんなレベルで我々としては判断していないので、総合的に判断しているということはご理解していただきたいと思います。
(記者)
今日、カジノ管理委員会が発足したと思いますが、このタイミングを何か図ったところはありますか。
(市長)
いや、全く関係ないです。
(記者)
もう一つ、昨年の2月にちばぎん総合研究所が、市民対象にアンケートをされて、反対意見のほうが多かったとありました。そのあたりの市民の反応も検討されたことはありますか。
(市長)
我々とすると、ちばぎん総研の結果というのは、ああいうアンケートをすれば、これぐらいの数値になるだろうという内容だと思うので、特に検討の中で、何か影響を与えたということではないです。
(記者)
あともう一つ、そのアンケートの中身で、ギャンブル依存症に対しては書かれていなかったと思いますが、市長はずっとギャンブル依存症に対する対策も必要だということはおっしゃっていたと思います。そのあたりの危険性など、IRが持つ負の側面のあたりは、検討に入れていたのでしょうか。
(市長)
そうです。もちろん、IRを具体的に検討していくに当たっては、ギャンブル依存症であったり、それ以上にマネーロンダリングの問題であったり、カジノがもたらすリスク要因について、相応の対策が必要ですし、また行政としても特段の対応が必要なのは間違いないことですので、それらについては、我々も我々なりにしっかりと検討をしてきていますし、ギャンブル依存症に対してはアンケート等も含めてやってきていますので、それは事実ですね。
(記者)
それが今回の判断に影響を与えたのでしょうか。
(市長)
負の側面があるからIRを申請しないと判断したということではないです。もちろん、それは当初から考えなければいけないということは、当然、所与の条件だと思うので、そこについては直接的に判断に影響したということではないです。
(記者)
今回のIRをめぐる、賄賂が疑われている事件もありますが、そのような負の側面についても、判断に影響したわけではないということでしょうか。
(市長)
そうですね。私は逆に今回の事件は非常に驚いていまして、私たちもこの間、カジノオペレータなる方々と意見交換をする機会は当然あるわけですが、これだけ大きな金額が動く事業ですから、なおさら我々も事業者側もそうした疑念を持たれるような交流をしないということは、大原則だと思っていますし、私たちが海外事業者の方々と意見交換をする中では、彼ら自身もそういうことをしっかりとご理解されていると思っています。向こうのカジノ事業者から、例えばプライベートで会いたいですとか、夜会いたいですとか、そういう話は一切今までありませんでしたので、そういう中であのような事件が起きているということは、非常に私にとっては驚きです。
(記者)
カジノというものがこういう負の側面を持っているということは、本当に寝耳に水ということで、市長の判断の中で全く影響はないということでしょうか。
(市長)
そうですね。本来であれば、こういうことはまさに一番気をつけなければいけない案件だと思っていますので、それはあり得ないと思います。
(記者)
私からもIRの関係ですが、先ほど周辺都市の状況というお話がありましたが、千葉市に近い横浜市で誘致を表明しているということで、こうした近い場所では誘致で競合してしまうのではないかといったことも判断材料になったのでしょうか。
(市長)
直接的には関係していないですね。もし仮に我々がやるからには、横浜市がやりたいとおっしゃっておられることは、もともとわかっていた話ですから、横浜市が手を挙げているから、我々がやる、やらないということではないです。
(記者)
幕張メッセを所有している県の話ですが、知事のこれまでの発言では、慎重な立場なのかと見ていたのですが、そのあたりについても今回の判断に影響はあったのでしょうか。
(市長)
そこはわからないですね。
(記者)
特にそこまで影響を与えているものではないということでしょうか。
(市長)
森田知事というよりは、県とやりとりをしていましたので、そうした中で今回のスケジュールの中では調整を全て終えるということはなかなか難しいということが判断の一つです。
(記者)
私もIRについて、IRの汚職事件に関して、もともとIRというギャンブルというものに対して、よりダーティーなイメージがついたという意見をおっしゃる方もいますが、今回、千葉市は、申請は見送るということですが、事業としてのIRについて、今後は汚職事件が与える影響はどのように考えていますか。
(市長)
それはもう私がコメントすることではないですね。先ほど申し上げたとおり、カジノ、IRという事業を考えれば、本来こうした事件というものはあってはならないものだと思っています。
(記者)
先ほど市長ご自身で発言がありましたので、少し確認したいのですが、他の自治体の例ですと、カジノ事業者が庁舎にきて、意見交換をするような例もあると聞きますが、千葉市の場合、市長自身も含めて、カジノ事業者と意見交換会はあったにせよ、私的な交流等、接触等は一切なかったという理解でよろしいですか。
(市長)
そうですね。だから、こちらに意見交換にお越しになるということはありましたが、何か特別な報道されているようなことがあったということはないです。
(記者)
事務的な質問になりますが、RFIに関して、まだ現時点で内容を精査中だと承知をしていますが、公表について、今後はどのようなスケジュールでしょうか。
(市長)
今回の判断を受けて、RFIのスケジュールや進め方については、再度検討をしたいと思います。ただし、いずれにしても、公表・非公表は提案側の意向等によりますが、何らかの形で提案されたRFIの内容については公開していくことになると思います。
(記者)
検討していくということは、公表を前提にして、その時期等、公表する内容をもう少し考えるという理解でよろしいでしょうか。
(職員)
ご質問のありましたRFIについてですが、今回、本市でこのような判断をしましたので、いただきました情報をどのような形で取りまとめて公表をしていくかということを再度内部で検討しまして、遅くとも年度内には必ず公表する形で検討を進めてまいります。
(記者)
私からもIRについて、汚職事件があった中で、今日、管理委員会が発足したと思いますが、それ自体についての市長のコメントをお願いします。
(市長)
繰り返しになってしまいますが、こういうビックプロジェクトであり、かつ、いろいろな多くの国民からいろいろな思いを持たれている事業ですから、我々、検討する側の行政サイドも、それから進めようと思っている事業者側も、疑義を持たれることのない、公正なやりとりの中で事業の検討であったり、推進をされる場合は推進することが必要だと思います。現時点では捜査や、さらに裁判があれば裁判の行方自体がわかりませんが、そういうことは当然あってはならないことだと思います。
(記者)
2点、お願いします。
1点ですが、周辺都市の状況を勘案したということですが、先ほど、横浜市がやることに影響はないという発言がありましたが、周辺都市の状況とは、具体的に何を指していらっしゃるのでしょうか。
(市長)
そういうことではなくて、何かほかにないのかという話を言われたので、ほかにもたくさんいろいろな要因はありますという話の中で、周辺都市ということを申し上げました。周辺都市の何かが今回の判断に直接的に影響しているということはないです。我々とすると、さまざまな案件を総合的に勘案した結果、今回の結論になったということです。
(記者)
周辺都市の状況は関係ないということでしょうか。
(市長)
はい。直接的には関係していません。
(記者)
もう一点ですが、こちらのコメントにも書いていますが、関係者との調整や法律に定める手続きに十分な時間をとることができないということで、具体的に関係者との調整とは何を指しているのでしょうか。
(職員)
関係者についてですが、幕張新都心でやる場合に、例えば施設を持っている県だとか、そこを使われている方、いろいろな方々とやっていく際に、ではどのように進めていくか、タイムスケジュールや権利関係を含めて調整することが必要ですので、それらを細かく詰める時間が少し厳しいということで、このような表現をしています。
(記者)
予定されている施設であったり、土地の所有者などとの調整ができないということでしょうか。
(職員)
具体的に区域をまだ決めているわけではありませんので、本市がもしやるとなった場合にどのエリアを使うのか、そしてその土地を使う場合は、そこに現在、建物があれば、その建物の方との調整をしていかなければいけませんので、そういうことをきちんと整理をして、交渉していく必要がありますので、その時間が少し厳しいということです。
(記者)
IRについて、最初の質問と関連してしまうかもしれませんが、今回の国から示されているスケジュールでのIRの誘致は行わないとあり、その一方で、IRも含めて有効な戦略について研究していきたいとあります。今後どうなるかわかりませんが、仮に次回があるとすれば、そのときにはどういうようなことになるのでしょうか。
(市長)
たらればの話になるので、我々としてはコメントできないですね。現時点で何か先のことを考えて、次、申請することを考えているというわけではないので、現時点ではコメントできません。
(記者)
では、IRを含めて有効な戦略について研究するということは、どういう意味でしょうか。
(市長)
以前から申し上げていますが、我々は、もともと幕張メッセがMICE拠点として発展をしていく、もしくは今の課題を乗り越えていくためにこれまでもいろいろな検討をしてきました。その中でIRもワンオブゼムで検討してきていますので、今後、幕張新都心をどうしていくのかを考えていくにあたって、IRをすべて否定するというわけにはいかないので、それらを含めて研究はしていきます。
(記者)
将来的に、例えばそういう機運や周りの状況や環境によっては、そういう面もあるということでしょうか。
(市長)
我々は現時点では考えていないです。
(記者)
将来的な話として、選択肢としては捨てきれないということでしょうか。
(市長)
研究は少なくともしていくことは間違いありません。幕張メッセのもともと抱えている課題の中で、クリアしていかなければいけない課題がありますので、その中で研究はしていきます。具体的に人を充てたり、予算を充ててさらに突っ込んで研究するということはありませんが、幕張新都心の活性化全体の中では研究していくことになります。
(記者)
IRについて、最終的な決断をされたのは年末というお話でしたが、台風の影響がある程度見えてきたので、それが大きな影響ということであれば、市議会の答弁の中で今回の方針について発表されたり、議会に対して答えるという選択肢もあったかとは思いますが、それはせずに年末になったということは、何が必要だったのでしょうか。
(市長)
議会中の段階では決断しているわけではなく、議会中は台風からの復旧・復興も並行で考えていく中で調整も難しいが挑戦してみようかという段階であったため、この時点では、結論は特に出しているというわけではないです。
(記者)
議会が12月にありましたが、その後わずか2週間、3週間の間に大きな何かがあったのでしょうか。
(市長)
皆様がわかりやすい何かドラマがあるといいのですが、ドラマがないので、我々とすると検討していく中で、総合的に勘案して、申請しないことが適当ではないかという方向にじりじり倒れていく中で、最終的に決めたということです。
(記者)
例えば、わかりやすく言うと、来年度の予算編成を考えていく中で、お金の割り振りしかないわけですが、先ほど人的な予算をかけて研究するわけではないとご発言がありましたが、そういったものを考えていく中で、やはり少し厳しいということになったのでしょうか。
(市長)
そうです。決断の時期は、新年度予算に計上するか、しないか、それから組織をつくるか、つくらないかということは大きな判断ポイントなので、いずれにしても、もう1月いっぱいくらいまでには決めないといけない案件でありました。1月というとわかりやすすぎてしまうので、年度内という情報を出していましたが、どちらにしても、その時点でもう明らかなタイムリミットだったと思っています。その流れの中で、さっき言ったように、特捜部の事件等も含めて、早目に判断して、早目に公表したほうがいいだろうという判断の中で、本日の発表に至りました。
(記者)
市長がインフルエンザではなかったら12月ということもありましたでしょうか。
(市長)
それはなかったと思いますが、やはり1月にずれ込んではいたと思います。
(記者)
その点では、新年度の予算編成で、最終的なことも含めて考えていく中で、7月までというスケジュールが、台風の影響もあって難しいという判断に至ったという理解でよろしいですか。
(市長)
そうです。
(記者)
先ほど、早目に判断して早目に公表したほうがよいとありましたが、具体的にどれぐらい発表を前倒ししたということはあるのでしょうか。
(市長)
特段、発表時期を決めていて、それを前倒ししたというわけではないのですが、タイムリミット的に考えれば、1月の下旬ぐらいまでが予算の詳細なものを詰めるスケジュールになっているので、我々も決めていたわけではないですが、1月中というのをこの時期にしたということです。
(記者)
年末に判断されたということで、ちょうど、IRの事件がはじけたのがこの年末でしたが、タイミングがぶつかって、市長としてはあらぬ誤解を呼ぶような事態になったのかと思いますが、そのあたり、何か率直なご感想をいただければと思います。タイミングが重なってしまったことに関して、素朴な感想でよろしいのですが、何かご感想があればお願いします。
(市長)
我々とすると、事件が起きる前の12月から、どちらかというと申請しない方向での評価には収れんしていましたので、特段、影響を与えたわけではありませんが、今日という日が、何かいろいろな人が受け取ったと言っていたり、事情聴取されていらっしゃるというタイミングに重なってしまったということは、何とも言えません。
繰り返しますが、それは判断には影響は与えていません。ただし、判断の時期を早めることには、若干の影響はありました。ですが、おっしゃったとおり、何だかタイミングが重なったところもあるかもしれません。
(記者)
今回の8つの事業者の方や商工会議所の方であったり、IRに期待されていた方々も多いと思います。その方々に対してはどういう説明をされるご予定ですか。
(市長)
先ほど似たようなご質問がありましたが、我々の判断に至って、今、皆様方に説明したとおりの内容を、しっかりと丁寧にご説明していきたいと思っています。
(職員)
それでは、お時間となりますので、以上をもちまして、市長定例記者会見を終了とさせていただ

千葉市長記者会見2020.1.7