続・依存症 「一度たくあんになった脳は二度と大根には戻らない」 改訂版

改訂版 「ギャンブル依存症回復施設」について追記

 依存症については依存症で紹介しました。
その後に、見聞きしたことをまとめて紹介します。
「カジノで依存症をつくり出しておいて、カジノの収益で直してやるは」はどうも受け入れがたい論理です。
それでは、本当に依存症は直るものでしょうか。
依存症には、薬物、アルコール、インターネット、ギャンブル等あります。
ここでは、とくに断りがないときは 依存症=ギャンブル依存症 とします。

人はどうして依存症になるのでしょうか?

 カジノ反対の第一人者鳥畑与一氏の著書「カジノ幻想」に、精神科医の帚木逢生氏からの聞き取りが出てます。
 そこから本の一部です。是非購入して読んで下さい。840円+税金

・「心」でなく「脳」異常
・アルコール依存症に瓜二つの病気
・ギャンブルによる興奮(快感)によって、快感により興奮させるドパミンの分泌が増え、行為を制御する、セロトニンが減り、行為を継続させるノルエピネフリンが増えることが医学的に証明されてきたという。ドパミンが過剰に分泌されると衝動的な報酬回路が優位になり「今すぐの利益と興奮を求めの行動に走り、そんな行動に走り、そんな行動をすれば、ゆくゆくは大変な損失を被るという考えは、どこかに吹き飛んで」しまう。
・そして、ドパミン優位の脳は「一度たくあんになった脳は二度と大根には戻らない」....
・たくあんになった脳は自助グループに参加して...制御し続けないといけない。
・ギャンブルをやらない状態に「回復」させることができたとしても・・・・・すぐ戻ってしまう。

 尚、帚木逢生は氏ペンネームです。実名は森山斉彬です。以下は出典を尊重して両方使用します。厚生労働省関連の研究会のメンバーで日本のギャンブル依存症者が約500万人と発表しました。ガジノ推進派からこの発表を貶める発言があります。「カジノ幻想」には調査手法やその舞台裏が書かれてます。再度の調査でも500万人の結果は維持されてます。

発症するまでの期間

 今日始めてパチンコ等のバクチをすれば翌日に依存症を発症する分けではないことは容易に想像できます。
バクチをやる金額・頻度にも関係するでしょうがつぎの発言・発表があります。
1.「IR導入可能性調査  第2回市民報告会」から

依存症対策をしてます。ここでの対策はインターネットに転がってるような情報です。依存症対策は海外でも色々やってるが上手くいかない。ギャンブル依存症は10年後にでてくるような問題もある。カジノに入れなければ良いとの対策では、他のギャンブル(パチンコ)に行ってしまう。カジノから追い出された家族はどうしたら良いか分からなくなる。私達の団体はカジノに反対、賛成を言ってるわけではない。やるならもう少しインターネットに転がってるようなこと以外で考えて欲しい。ギャンブル依存症はWHOでも認められた病気であることをご存じでしょうか。概要版の33頁に「脅迫的ギャンブラーを立ち直らせるための活動内容」とあるが、ギャンブル依存症が病気であるとの認識なら「立ち直らせる」との表現はしないと思います。この表現は訂正してから表に出して欲しい。行政は正しい認識を持って貰いたい。

 恥ずかしながら「カジノ幻想」を読むまでは「立ち直らせる」の表現がそう悪いと思ってませんでした。

2.日本弁護士連合会「院内学習会 カジノ解禁について考える2015/06/24」2ページの森山斉彬氏の論文紹介から。

青年期早期(中高生、大学生)からギャンブルに手を染め、10年足らずで依存症に陥る。

ギャンブルに使ったお金及びその後の費用

1.日本弁護士連合会「院内学習会 カジノ解禁について考える2015/06/24」3ページの森山斉彬氏の論文紹介から。

 森山斉彬氏の患者100人からの聞き取りです。

・1日で使った最高額;60%が1万円~10万円
・100万円以上/日を使った患者のギャンブル対象;私設力ジノ、バカラ賭博、賭け麻雀など
・これまでギャンブルで浪費した金額1、293万円(50万円~1億1千万円)
・現在の負債額;平均595万円(0円=自己破産~6000万円)
・債務整理した患者;28%(自己破産、任意整理、特定調停など)

2.「IR推進法案再提出・・・カジノ導入の影響と対策」BSフジテレビで3月31日20~22時から田中紀子氏の発言です。 
ギャンブル依存症問題を考える会 代表自身もギャンブル依存症であった。

・治療にはお金がかかる。月に16,20,50万円かかる、期間は1~2年。
 家族は尻ぬぐいで平均1,200万円かかり治療費の負担もきて老後の蓄えがなくなる人もでる。

注 治療費は病院での費用です。「カジノ幻想」からすればこれだけのお金を掛けても完治しない。
 田中紀子氏に直接電話で「一度たくあんになった脳は二度と大根には戻らない」についてお聞きしました。これは肯定していました。
治療は完治でなく「回復」と言ってました。「回復」とは氏が立ち上げたギャンブル依存症回復施設サイトには次のようにあります。

ギャンブル依存症に罹患すると、ギャンブルを適度に楽しむことは出来なくなります。どんなに長い時間止めていたとしても、一度再開してしまうと自分ではどうしようもない欲求(渇望)に駆られ、再び泥沼のようなギャンブル生活に戻ってしまうのです。 しかし、ギャンブルをしない生活を続け、自分の内側を正直に見つめ続けることで、社会へ復帰し、問題ない生活を続けることができるようになります。私たちはこれを「回復」と呼んでいます。

依存症になる前と後の脳画像もあります。

 こうした施設で治療しない限り無理と感じました。約500万人いるとされる依存症の治療には施設が決定的に足りないでしょう。
氏のギャンブル依存症回復施設での費用は一年で約200万円になります。安いような気がします。氏の上記テレビの発言では治療期間は1~2年です。
仮にこれで500万人分を治療すると10兆~20兆円です。絶望的な金額です。カジノの前にこっちの方をなんとか解決しなければなりません。

氏が代表をしてるギャンブル依存症問題を考える会のホームページでは現在までにこうした治療を受けた人は推定2000人だそうです。

注 氏に聞いた所では「回復」後は再発に怯えるとまでないようなので関連箇所は削除しました。

3.「「カジノ幻想」187ページから
CCF20150810_0001
GA:ギャンブル依存症に取り組んでいる団体です。

  秋田県大仙市にて(8月8姫神山、8月9日秋田駒ヶ岳 登山)

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