米国のカジノ  合法化を断念した州

日弁連の資料から 鳥畑与一(静岡大学)
2014年ニューハンプシャー州(以下NH州)はカジノ合法化断念を。
反対運動の31の理由
1.NE(ニューヨーク)州では飽和状態で、NH州でのIR型カジノは採算が
  とれない。

2.カジノは既存のビジネスを「共食い」
  地元客依存のカジノ収益は、地元のレストラン、ホテル、会議場、娯楽施設、
  小売り業に対する支出を減少させる。
  カジノ客増大によって地元ビジネスへの波及効果は無い。
  displacement,or canibalzaition effect 50-60%
  (編集者注 共食いによって地域が落ち込む比率?)
  地元企業の淘汰は、地域内の利益の循環を破壊し、地域社会を衰退させる。
  (編集者注 熊谷市長は共食いは無いとしてます。

3.カジノのライセンス料による財政赤字の穴埋めは財政的混乱を招く。

4.カジノ施設は衰退産業であり、カジノ市場の飽和は州の収入を急減。
  税収依存度の高い州は、深刻な財政危機に見舞われる。

5.カジノの経済的(編集者注 対策?)費用は税収を上回る。

6.スロットカジノ課税は、高率の消費税に等しい。
 (編集者注 固定資産税的にスロットマシン1台ごとに税金をかける方法
       もあるが、この場合は掛け金に税金をかけることと思われる)

7.カジノはニューハンプシャー州のイメージを傷つける。

8.カジノの賃金は低く、地域社会の負担となる。
  (編集者注 チップを当てにした賃金体制。個人で貰ったチップはプールし
        全員で分けるらしい。
        結局従業員の収入はチップに左右され不安定になる?)

9.カジノ企業が約束する税収は信用できない。
  全米平均のカジノ税率は22%であるが、最初高めの提案はどんどん低下。

10.一旦カジノを認めると、どんどん拡大していく。

11.合法化は取り消せない。
   一旦合法化し税収を依存し利害関係を有すると、政治的に強固になる。
  (編集者注 原発依存の自治体に相当する)

12.既存の慈善事業のギャンブルが衰退する。
  (編集者注 「慈善事業のギャンブル」はわからない。
    「教会の慈善目的で少額ならば」州によって許可する制度があるようだ)

13.カジノ企業と政治家の強固な関係が確立する。
  (編集者注 カジノ族議員の発生) 

14.支配的な政治力はやがて腐敗する。

15.政治と結びついた独占企業の形成

16.訴訟リスクの増大
   詐欺的意図的に中毒症に誘導するスロットマシンにたいする製造物責任から
   の訴訟にさらされる(2010年 Loto-Quebe,5000万ドル支払い)

17.労働者はギャンブル産業の約束を信用できない。

18.部族カジノの抜け穴を拡大する。
   編集者注 部族カジノ=ネイティヴ・アメリカン(インディアン)自治区内
   に許されたカジノ。問題が多く規制を強める動きがある。

19.有権者はカジノを拒否してる。

20.暴力的犯罪が増大する。
   強姦、強盗、暴力的攻撃などの犯罪がカジノ開設後5年で10%増大する。

21.ギャンブル中毒者が倍増する
  50マイル(80キロ)以内の中毒者が倍増する(NGISC報告)。
  コネティカットCPG報告は、15(24キロ)~20マイル(32キロ)の中毒
  になる危険性は60マイル(96キロ)以上の5倍!

22.治療で被害は修復できない
   病的ギャンブラーで治療を求めるのは数%(6~9%)。また自己排除制度
   を申請するのもわずか。

23.スロットマシンはより依存症を誘発する
   スロットの依存症の誘発はテーブルの3倍である。

24.ニューハンプシャー州の住民の8人に1人が被害を被る
   1人の問題ギャンブラーは周囲10人に影響を及ぼす。

25.ギャンブルの拡大は子供を傷つける
   親がギャンブラーだと子供がギャンブラーになる確率は二倍
  (Rutgers大調査)デルウェアでは、ギャンブル経験の青年は2-3倍、
   喫煙・飲酒・盗み・薬物使用に走る。
   編集者注 青少年対策は重要とされているが、
   そのためにはまず親からとなる。

26.スロット・カジノは自殺を増大させる
   ノバ・スコティア・ゲーミン基金の調査では、病的ギャンブラーの
   17-24%が自殺未遂であり、自殺率は5-10倍高い。
   家族の自殺率も3倍高い。

27.スロットは意図的に人を騙してる
  スロットは、勝つ確率が現実以上に高いと思わせ、負けを取り戻すまでプレイ
  し続けるように設計されている。(ニアミス効果など)

  編集者注 「四国の紙屋のボンボンがカジノで100億円負けた」ように
  「カジノ=金持ちがテーブル(トランプ等)で大金を失う」の印象である。
  しかし、カジノの収益の70-80%(次回)がスロットマシンからとされ
  ている。

28.スロットは、不運で儲ける
   70-80%がスロットの儲けであり、60%が問題ギャンブラーからの儲け。

29.カジノの税の逆進性は高い
   低所得者層の問題ギャンブルーの比率は高所得者の10倍であり、
   低所得者層により大きな「税負担」となる。

30.社会資本を損耗させる
   カジノ周辺の地域社会資本(信頼、市民活動、地域行事への参加度、
   慈善活動などの地域活動)を損なう。

31.高齢者のギャンブル中毒が急増する
   所得や貯蓄を失うことで老後の安定をそこなってる。高齢者は損害を
   取り戻す力が弱い。

コメントを残す




*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Menu

HOME

 TOP