IRの整備計画の認定申請が22.4.28締め切られました。

千葉市は申請しませんでした。
どこが認定されるかを見極めるまで当サイトは継続します。

IRの整備計画の認定申請された内容22.4.28 

大阪市が認定されました 23.4.14

幕張新都心カジノ調査報告書、入札~支払い過程を情報公開で入手

 仕事を自分(社内、役所)でやる能力が無い、忙しくて人を割けない時は外部に委託することになります。何を委託するのかを文書にしたものを「見積依頼仕様書」と通常言います。これを書かないと、仕事を完了したときに「頼んだことをやって無い」いいや「それは聞いてない」と問題が生じます。また、複数の会社に見積を依頼する時は会社ごとに説明するのは面倒なので、「文書」にしておけば便利です。役所は見積でなく入札の表現をするようです。
 千葉市が入札時に用意した文書はこちらです。
 「幕張新都心におけるIR(統合リゾート)導入可能性調査業務委託 仕様書」原本
 原本としたのは業務終了間際に多少変更されてるからです。
 要点は以下の通りです。

2.目的
  カジノを含むIR(統合型リゾート)については、「地域経済の活性化」、「雇用の創出」、「税収の確保」等の効果が期待されることから、IR推進法案が国会に提出されるとともに、全国でIR導入に向けた動きが活発化している。
 一方で、IRは、犯罪・治安、青少年教育、ギャンブル依存症などの懸案事項もあり、地域の実情に応じたメリット・デメリットや必要な対策について検討する必要がある。
 本市においては、東京や成田空港に近く、幕張メッセやホテル 海辺などのIRの構成 要素となる施設等が一定程度存在する幕張新都心において、IR導入の可能性や、導入による効果、懸案事項及びその対応策について検討・分析を行うことを目的とし、その業務遂行可能な知見と技術を有する事業者に業務委託を行うものである。

3.履行期間
 約締結日の翌日から平成26年12月26日まで

4.業務內容
 (1)概要
   幕張新都心におけるIR導入可能性について検討するため、諸外国の
  IR先進事例を参考に、立地可能性や導入による社会的・経済的影響等の
  調査分析を行う。
 (2)個別業務
  ①諸外国のIR先進事例調查·分析
   ※新規設置型、既存施設連携型の双方を対象とすること。
   ※現地に出向いての調査・分析は想定していない。
   (a)IRの規模、建設費、立地状況、交通インフラ、構成施設、特徴など
   (b)経済劾果
    ア)観光客数・消費額、MICE開催数など
    イ)雇用効果
    ウ)税収効果
    エ)他産業への波及効果
    オ)その他
   (c)社会コスト及びその対応策
    ア)不適切な団体・事業者の介入
    イ)犯罪の増加
    ウ)周辺地域の治安・生活環境の悪化
    エ)青少年への悪影響
    オ)ギャンブル依存症
    カ)その他
  ②幕張新都心の現状の整理
   (a)幕張新都心の立地状況、幕張新都心へのアクセス・交通インフラ
     などの整理
   (b)幕張新都心に立地する会議場施設、レクリエーション施設、展示
     施設、宿泊施設など「特定複合観光施設」の構成施設となりうる
     施設の機能の整理

  ③幕張新都心におけるIRの立地妥当性
   (a)①、②における調査・分析をふまえ、幕張新都心におけるIRの
     立地妥当性の評価
   (b)幕張新都心へIRを導入する場合に考えられうるIRの形態及び必要な
     施設や機能などの整理(建設費含む)
  ④幕張新都心にIRを導入した場合の影響調査
   (a)経済劾果
   (b)社会コスト及びその対応策の検討

5.業務実施計画書の作成
   契約締結後14日以内に、業務内容、スケジュール、執行体制等を明確
   にした業務実施計書に提出し、本市の承諾を得て本業務を行うことと
   する。

8.業務に従事するものの資格、業務の責任者及び組織体制
 (1) 業務に従事する者には、海外のIR事例に精通するとともに経済波及
   効果調査や社会調査の経験を有し、委託期間を通じて従事可能な者を
   もって充てるものとする。

 赤字は強調部分です。
 緑字は今後注目する部分です。

 建前とすれば以上を全て承知したうえで受注したい会社は入札に参加する分けです。受注したいけれど「ここをこう変えてくれないか」、「こうした方が価格も変わらずより良いものになります」といったことがあれば「見積仕様書」を添付して見積をします。「お役所」ではこうしたことは認めないのか、開示された文書にはこうたものはありませんでした。

さて、入札が行われた文書はこちらです。*個人名は編集者が削除しました。

支払負担行為伺書20151001_0002

1.「希望型指名競争入札」とあります。千葉市のホームページよればまず市役所に登録している業者が、市のホームページから入札情報を得て入札の希望を出す。市はそのから入札業者を指名する。希望すれば指名される分けではないようです。
 多分これでよいのでしょう。こう言うのはなるべく「シロート」にはわかりづらく書くようにしてるようです。

2.調査費予算は500万円(税込み?)との情報がありましたが、実際は
  約474万円(税込み)のようです。
   500万円は編集者も知っていましたので、当然指名業者は知っていたはず
  です。

3.6社を指名しましたが、応札したのは5社です。入札業者と金額は市のホーム
  ページで公開されていました。
  924万円のシービーアールイー(株)は受注したくないので多分
  「辞退見積」
  495万円の博報堂も同様と考えられます。

  「希望」しておきながら、辞退や消極的なのは不思議ではあります。
  「仕様書」がいつ公表されたかになるのでしょう。中身がわかって止めた?

  あと3社は受注する気で300万円台です。結局一番安い314万円(税別)の「日本経営システム(株)」に決定です。
  最低制限価格は292.7万円(税別)なのでかなりギリギリと言えるのでしょう。

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