幕張新都心カジノ調査報告書、作成過程資料を情報公開で入手-(7/8)

会議議事録 2014年10月28日

いよいよ「幕張新都心におけるIR(統合型リゾート) 導入可能性調査 調査報告書(案)」が提案されます。
平成26年10月版です。内容は最終的に公表された本編の原型版です。
どう検討されたのでしょうか。

議事録から抜粋
黒字 -> 千葉市の発言
  -> 委託会社の発言
  -> 編集者の注・見解

1.全般
  省略

2. I R導入の場合の影響度調査
(a)経済劾果
ア)・売上推計
・法案成立が遅れた場合には、経済効果の推計にどのような影響が出るのか。最終報告としては、スケジュールのずれがどういう影響を与える可能性があるかを明記しておくことが必要ではないか。

推計年がずれると、IR来場者数の伸び率が変わることになる。

 2014年の臨時国会でIR推進法の成立が見込めなくなったのでその対応を話し合ってます。実際に成立してません。

・市民への説明資料であるため、細かい数値設定の考え方よりも、「このようなIRができるという前提だと、市民に対してどのような影響があり、またどのくらいのメリットがあることなのか」を示せるような書き方が重要である。(経済効果、税収効果などの効果が市民に伝わるように)
・細かな推計ロジックや原単位は参考として後ろにあってもよいくらいの位置づけである。

構成及び記載内容を見直す 。

・2パターンを並列で記載しているが、IRの常識的な概念からすると、最初に「新規開発型」があって、その上で「既存施設活用型」のパターンが出てくるという考え方になるのではないか。

今回は、幕張メッセ等の既存資源があるので、まずはそれを活用するという考え方で「既存施設活用型」が浮上し、次に抜本的な集客力向上策として「新規開発型」があり得るという構成にしている。

・ I Rを作った時の事業収入は、新しくできた施設の収入を計上するだけでよいか。幕張周辺の既存施設の中で、IRとして含まれる施設(既存のホテルや商業施設など)の売上収入分も含めて考えるべきではないか。

推計方法を見直す。

・商業関係の既存施設への効果という点では、幕張の現状の商業施設はIRを訪問してくる人たちのニーズを満たすものなのか。そうでないなら、課題として明記すべきではないか。例えば、有名な海外ブランドがないことを例示する等が考えられる。

97頁に商業施設の充実という課題を記載しており、下段にMBSに入居している有名ブランド名 を列記している。

111pの「ギャンブルには社交性もある」と言っておきながら、パチンコ参加率をカジノ利用率の参考とするのはおかしいのではないか。いずれにしろ「置き」の部分であるが、何か妥当な根拠があればそれを示して設定すべきではないか。

検討する。

 さすが市は「パチンコ参加率をカジノ利用率」にするのは無理と理解はしていた。最終的に撤回はされなかった。編集者から猛烈な追求を受けることになります。

・テーブルゲームやスロットの構成により、カジノの性格が変わってくるのか?そのような特性があるのなら、それを踏まえて千葉ならこのようなカジノを作るべきという提案にはならないか?

顧客特性 (外国人かどうか、立地する地域の文化など)によって、施設構成はかわり、それは事業者が運営しながら柔軟に対応している。中国人だと単純なバカラが圧倒的な人気。千葉での最適な 施設構成については、ターゲットとする客層等を明らかにした上で設定するのが妥当と考える。

・114pの飲食収入で、朝食よりもタ食が低いことには違和感がある。

タ食はショッピングモールのFFや軽食で済ませるケースもあるので、単価が低くなっている。

ずいぶん末消的な話をしてる

ウ) 税収
・IR実施法案では、税金のうちカジノ税に相当する納付金および入場料については、条例を設定すれば市での徴収が可能となるとされている。これを反映させたまとめ方にしてほしい。

見直す。

・地方税で一本化するのではなく、県と市で取りうる税金を分けて欲しい。結局、千葉市の税収がど うなるのかが重要である。

見直す。

・「幕張にI Rができた時、こういう考え方をすれば、市でもこれだけ税収があり、市民のためのこう活用できる」といった書き方にしてほしい。各地の自治体の報告書を参考にして、千葉市にとっての恩恵、メリットを書いてほしい。

見直す。

最終的に「各地の自治体の報告書を参考」は反映されてません。

エ) 経済波及効果 ・産業連関表の既存型施設の効果が投入金額よりも低くなっているが、それでよいか?

確認する。

・直接効果、一次効果、二次効果の具体的な内容(産業区分別の内訳)を記述してほしい。

見直す。

(b)社会コストの対応が記載されているが、それらの評価が書かれていない。例えば、カンウオンランドが依存症対策としてとったことがどの程度効果があったのか、シンガポールのエクスクロージョン・プログラムも実際にどれだけ効果があったのかがわからない。幕張新都心での社会的コストへの対応を記載するに当たっては、各事例での評価があって、その上で幕張に合致するものが記載さ れているという関係になっているべき。例えば、この施策は幕張あるいは日本には合わないという 理由で省き、それ以外は全部やるというなら、そういう考え方を記載すべきではないか。

個別施策の効果等に触れられている情報はこれまでは見当たらないが、再度確認し、事例における対応策と幕張における対応策との関係については、検討する。

日本弁護士連合会「カジノ解禁推進法の取り下げ・廃案を求める」院内集会資料で効果についても記述されています。
 11月3日熊谷市長への手紙と絶望的返信(1/3)でこの資料を提供する申し入れしましたが無視されました。
 この会議は2014年10月28日、次回は11月18日でこのとき最終版は12月12日頃としました。十分間に合いました。
 さらに千葉県が行った調査報告書概要版(当時はネットで公開されてました)には下記の図表があります。
0001
「これらの懸念事項は、どのようにコストを投入しても完全には無くせないとの認識は共通IR誘致に際し、回避すべからざる問題点と評価」

・警察のことを書くなら幕張西署、地元と書くならMMKという地元協議会等、固有名詞を記載する方が市民にとっては親近感が湧くのでそういうことも念頭に置いて欲しい。そういう情報は調べるよりは、こちらに聞いてくれればよい。

見直す。

(c)その他
・パターン設定のところで記載している諸課題は、ここから抜き出し、影響度調査の(c)として最後に持って来て欲しい。今回の調査で、実現のために今後解決しなければならない課題を最後にとりまとめたという位置づけとしたい。どう解決するのかの具体策は、次のステップになる。

見直す。

3.その他
・海外事例のまとめ表を作成してほしい。

作成する。

・66pの各国経済効果の一覧表はいらない。この表を外すと何か不都合はあるのか。

不都合はない。経済効果としてはどういう項目で捉えるという記載をし、今回は詳細な情報が入手できたシンガポールの例を整理する、という構成で記述しなおす。

 最重要課題である、どんな人がどの位いくるかに関しては議論されてません。わずかパチンコはおかしいと言ってるだけです。
 市が要求してた国内外のVIPに関して全くなく、忘れてしまったようです。
 この段階ではカジノ税10%(最終的に市の取り分5%)、入場料8千円(最終的に1万円にし、市の取り分5千円)
 入場料は本来は貧乏人はカジノに来るなとする抑止力です。ここでは市の収入としか考えてないようです。パチンコをやる人が入場料1万円払ってまでカジノに来るかの疑念は出なかったようです。
 さらに、カジノ以外の施設や規模等に関しても市から議論されてません。
 
調査報告書の内容について市からメモがあります。
文言の訂正等を求める以外で編集者が重要と思うものを記します。

P3
○幕張新都心におけるIR導入のためのシナリオ、という記述をこの段階で言ってしまっていいか?
→まずはフラットな状態で幕張新都心への導入可能性を検討する調査では?

 最終的にこれに関するところは削除されてます。結果的に「導入可能性」とは何ぞやの疑問が残りました。

P.96
○メッセの拡張または新規建設による展示面積の拡大が求められる、と記述してよいか?
→経済部における県市連絡会議では、メッセの拡張は必要ないとの認識で一致している。
→世界標準から比べてコンベンション施設としての面積が足りない旨記述する。

「経済部における県市連絡会議」があるようです。カジノの立地についても打診くらいしても良さそうなものです。

P.100
○敷地条件の箇所で、この段階で海浜幕張公園及び幕張メッセ駐車場と記述してよいか?
→このあとのパターン提示で初めて記述するものでは?

これ以外に議事録を纏めた「会議報告書」があります。省略。

               根室にて(連日本州の梅雨時みたいです)
幕張新都心カジノ調査報告書、作成過程資料を情報公開で入手-まとめ

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